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パラグアイの首都アスンシオン市からの発信です!!

アスンシオン首都圏 エッセイ・コラム・独り言

大型スーパー・イクア・ボラーニョス大火災-01・火災発生 (2004年 8月 1日)

2004年 8月 1日 昼前に大型スーパー・イクア・ボラーニョスにて大規模な爆発・火災が発生しました。多数の犠牲者を出し、パラグアイ史上最悪の事態となりました。店のオーナーは人命より品物が大事・・、盗難を恐れて全ての出口を閉ざしこのような惨事となりました。亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。なお、日本人・日系人でこの火事に巻き込まれた方は居ません。

アスンシオン市内、アルティアガス通りにある大型スーパー・イクア・ボラーニョス(Ycua Bolanos)で8月01日午前11:30頃に爆発・火災が起き、当日の午後の7時までで300人近くの死者(最終的には400人を超えた。また子供が40人含まれている)を出す惨事となった。給料日直後の日曜日、天気も気候も良く昼前の時間で多くの買物客・昼食を摂る客でかなり混雑してようだ。原因は電気のショートではないかと推定されている。

(写真:ロイター)

(写真:ABCコロール)

(写真:ABCコロール)

(写真:ABCコロール)

(写真:朝日新聞)

(写真:ABCコロール)

(写真:ウルティマ・オーラ)

(写真:ウルティマ・オーラ)

(写真:ロイター)

爆発した食堂付近は粉々に砕けています。

(写真:食堂付近:ウルティマ・オーラ)

パラグアイのスーパーで大規模火災、250人以上死亡 (朝日新聞)
パラグアイの首都アスンシオン郊外の大型スーパーで1日、爆発を伴う火災が発生し、約7時間にわたり燃え続けた。AFP通信などによると、地元警察は少なくとも283人が死亡し、約300人が負傷したことを確認した。地元テレビは340人が死亡したと伝えており、被害はさらに広がりそうだ。外務省によると、この火災で日本人が巻き込まれたとの情報はない。同通信などが伝えた生存者らの証言によると、スーパーに併設された飲食店のガスボンベが爆発し、一気に燃え広がったという。経営者側は放火の疑いも排除していないが、消防当局はガス爆発や漏電などの事故が原因との見方を強めている。また、出火当時、店内は休日の買い物客ら数百人で混雑していたが、出入り口が閉鎖されていたとの証言もある。盗難を防ごうと警備員が出入りを制限したため、多くの人が逃げ遅れたとの見方もあるが、経営者側は否定している。地元テレビなどによると、出火場所との疑いが強い飲食店付近には、親子連れと見られる遺体が重なるようになっていたという。救急車の到着が遅れ、屋外の路上にも多数の遺体が横たえられていた。医薬品なども不足しており、隣国アルゼンチンは援助物資を緊急輸送した。

パラグアイでスーパー火災、256人死亡…ガス爆発か(読売新聞)
南米パラグアイの首都アスンシオン郊外のスーパーマーケットで1日午前11時半(日本時間2日午前0時半)ごろ、火災が発生、フィオロト内相は256人の遺体を確認し、死者数はさらに増える見込みだと発表した。地元メディアは警察当局などの話として、340人の遺体が収容されたと報じた。国家警察などによると、スーパーマーケット内のファストフード店の厨房(ちゅうぼう)のガスボンベが2回爆発して火の手が広がった。爆発の衝撃で天井や壁が崩れ落ちたため買い物客が逃げ遅れ、焼死したり、店内に充満したガスで死亡したりしたという。店内は日曜日の買い物客約700人でごった返していた。また、スーパーマーケットの店主がパニックに乗じた商品略奪を防ごうとして出入り口の閉鎖を命じたために被害が拡大したとの報道もある。店主は報道を否定しているが、検察当局は店主の拘束を命じ、事実関係の調査に乗り出した。在パラグアイ日本大使館によると、死傷者に日本人は含まれていない模様だ。

店舗火災で死者270人 パラグアイ(共同)
パラグアイの首都アスンシオン郊外のスーパーマーケットで1日、爆発を伴う火災があり、AP通信によると、少なくとも274人が死亡、数十人が負傷した。消防当局者は、スーパーに併設されたレストランのガスボンベが爆発したのが原因との見方を示した。爆発で火が一気に店舗内や階下の駐車場に広がり、多くの買い物客が逃げ遅れた。遺体の多くは損傷が激しく、犠牲者の身元確認は難航している。アスンシオンの日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。スーパーは、日曜日の買い物客約700人で混雑していた。生存者の多くが「出火直後に出入り口が閉鎖され、避難できなかった」と証言、警察当局は混乱に便乗した盗難を避けるため店が閉鎖した疑いがあるとみている。店主は否定している。火災現場にはドゥアルテ大統領も駆けつけ、救出作業を指揮した。

テレビではこれだけの大惨事になった原因・理由を分析しているが、最初に食堂で爆発が起きた際にお客を誘導する等の有効な処置が取られず、中に多くの客が居る状態で駐車場でも爆発が起き、ガスが充満し大きな被害になったようだ。またこの建物は比較的新しく2000年に建設されたもの。一部からはは火事場泥棒を恐れたオーナー(ダニエル・パイバ)がシャッターを閉めるように指示したのでは?と疑われているが、オーナーは強く否定している。なお、テレビでは火災が起きた後に扉が閉められて外に居た多くの人がガラスを椅子で叩くなど何とか開けようとしている写真を紹介している。

(写真:外から扉を開こうとする人達:ウルティマ・オーラ)

この地区には日本人・日系人は少なく、犠牲になったり怪我をされた方は居ないもよう。またオーナーのパイバ親子は当局に拘束された。

(写真:拘束されたオーナー(父):ウルティマ・オーラ)

(写真:拘束されたオーナー(息子):ABC コロール)

(写真:3日、火災現場の検証に立ち会う:ロイター)

6日のウルティマ・オーラ紙は「金庫の金を抜き取って、扉を閉めた」という記事を掲載。火災が発生した際にまず何よりお金を取り出し、そして扉を閉めた・・オーナーが火災が発生して取った処置はこの二つであった訳です。

(写真:レジの売上金は空になっている:ウルティマ・オーラ)

この息子の容姿の醜いこと、またテレビのインタビューに答える態度も不遜でした。ある友人はこのオーナー達をみて、「内向きのことしか考えない自分の利益しか頭に無い、悪い成り上がりパラグアイ人の典型」と憤慨していました。このような人は 「爆発・火災」⇒「泥棒(直前まではお客様)が商品を持ち出し」⇒「防止の為に扉を全て閉める」という方程式しか頭に浮かばないのでしょう。 

APF(抄訳)
パイバは当局の捜査に応じているが、従業員にショッピングセンターのドアを閉めるよう指示したことは否定している。生存者の一人、ロサ・レスクインは誰かが大声でこう叫んでいるのを聞いた。「(出入り口を)全部閉じろ!全部閉じろ!誰一人、支払いを済まさずには出て行かさないぞ」「やっと警察と消防隊員が駆けつけてドアを開けてくれた。でも、その時はもう遅かった」軽度の火傷で病院で治療を受けるパトリシア・ベニーテス(17)はこう言った。「彼らは私たちの目の前でドアを閉じたのです」ベニーテスはAFPに対しこう語る。「外の人々が出口のドアを壊してくれて、はじめて私たちは火事から逃げられたのです」

スーパー所有者、盗難恐れ出口閉める? パラグアイ火災(朝日新聞)
南米パラグアイの首都アスンシオン郊外の大型スーパーで起きた火災で、検察当局は1日、スーパーの所有者の男性を業務上過失致死の疑いで逮捕した。出火直後、盗難を恐れた店側が主な出入り口を閉めたため、被害が拡大したとみて、所有者から事情を聴いている。所有者は逮捕前、報道陣に対し「出入り口を閉めるよう私が指示したことはない」と話した。また代理人の弁護士は「出入り口は開いており、客の避難に問題はなかったはずだ」などと語った。しかし地元警察と検察当局は、多くの客から「火が出た後、出入り口が閉められてしまった」という証言を得ている。火災時の混乱に乗じて、商品が奪われることを懸念した店側が閉めた可能性があるとみている。

パラグアイのスーパー火災、死者は318人に (朝日新聞)
南米パラグアイの首都アスンシオン郊外の大型スーパーで起きた火災で、地元の警察と消防は2日、318人の死者を確認したことを明らかにした。けが人は260人を超え、うち60人は重傷という。検察当局は、すでに逮捕したスーパーの所有者に加え、経営に参画していた所有者の息子や当日の警備員ら5人も業務上過失致死の疑いで逮捕した。所有者は否定しているが、生き残った多数の客から「出火直後、警備員が出入り口を閉めるのを見た」との目撃証言を得ている。混乱に乗じて商品を奪われるのを懸念して閉めたとの見方が出ており、当時の状況を詳しく調べている。

パラグアイのスーパー火災、出入り口閉鎖で被害拡大か(読売新聞)
煙が噴き出す店内から運び出される子供、安否不明の家族を案じて絶叫する女性――南米パラグアイの首都アスンシオン郊外のスーパーマーケットで1日昼に発生した火災は、死者が250人以上に上る大惨事となった。これほどの犠牲者が出た原因として、店主が略奪防止のため出入り口を閉ざした疑いが浮上するなど、人災との指摘も強まっている。地元テレビは、救急隊員が、閉鎖されたドアをたたき壊し、店内から意識を失った市民を次々に救出する模様を映した。また、地元ラジオは、店内で子供を抱えたまま焼死した女性や、地下駐車場で車内で焼けこげた男性の様子などを次々伝えた。日曜の買い物客でにぎわうスーパーマーケットは一瞬にして「死者の海」(消防隊員)と化した。国家警察のサンティアゴ・ベラスコ報道官は同日、「スーパーマーケットには非常口が設置されていなかった」と語り、店側の火災対策を非難した。また、目撃者は「出入り口のドアが閉まっていた」と怒りをあらわにした。店側は商品略奪を恐れてドアの閉鎖命令を出したとの報道を否定しているが、客の多くは窓ガラスなどを割って店外に出たという。地元テレビによると、警察当局は「出入り口が閉鎖され、火と煙が一気に広がり、被害が拡大した」との見方を強めているという。

パラグアイのスーパー火災死者311人に、店主ら拘束(読売新聞)
パラグアイの首都アスンシオン郊外のスーパーマーケットで1日発生した火災で、フィオロト内相は2日昼、死者が311人に達したことを明らかにした。2日も店内で遺体が次々に見つかっており、犠牲者はさらに増える可能性もある。国家警察は2日までに、スーパーマーケット店主ら2人を拘束し、事情を聴いている。

死者340人、数百人が負傷か パラグアイのスーパーで火災(共同通信)
パラグアイの首都アスンシオン郊外のスーパーマーケットで1日、爆発を伴う火災があり、AP通信によると、同国政府は311人が死亡したことを明らかにした。地元テレビは340人の遺体が収容され、数百人が負傷したと伝えた。現場にはドゥアルテ大統領も駆けつけ、救出作業を指揮、国民に3日間の服喪を呼び掛けた。遺体の多くは損傷が激しく、犠牲者の身元確認は難航している。アスンシオンの日本大使館によると、地元メディアが伝えた負傷者の中に日系人らしい名前があり、確認を急いでいる。消防当局は、併設されたレストランのガスボンベが爆発したとみている。爆発による火が一気に店舗内や階下の駐車場に広がり、多くの買い物客が逃げ遅れた。スーパーは日曜日の買い物客約700人で混雑していた。 

パラグアイのスーパー火災、出入口の封鎖が判明(ロイター)
少なくとも320人の死者を出したパラグアイのスーパーマーケット火災の調査で、出入口の扉がかぎや溶接で開かなくなっていたことが分かった。警察は、買い物客による商品の持ち逃げ対策として、警備員らが扉にかぎをかけたとの目撃証言を検証中。警察当局者はロイター通信に対し、「出入口の扉が閉められる様子を見たという複数の目撃証言を得ており、非常口が溶接で固定されていたことも確認済み」と語った。消防隊も主な出入口が封鎖されていることに気づいたという。

パラグアイ火災、死者364人に…店主ら殺人で捜査(読売新聞)
パラグアイの首都アスンシオン郊外で起こったスーパーマーケット火災で、地元メディアは2日、政府当局者の話として、死者が364人、負傷者が約520人に上ったと報じた。国家警察は同日、出火後にドア閉鎖を命じた疑いが持たれている店主らに対し、殺人容疑などで捜査に乗り出した。在パラグアイ日本大使館によると、2日夜までに、死傷者の中に日本人は確認されていない。店から脱出した市民らは2日、地元テレビに対し、店の警備員が商品略奪を恐れて出入り口のドアを閉鎖したと相次いで主張。中には、「店の担当者から『勘定を払っていない人は外に出られません』と言われた」との証言もあった。ドゥアルテ大統領は、「責任者は処罰される」と発言しており、店側の責任問題に発展する可能性が強い。

明けて2日(月)は小学校等は休みとなり、また市内のスーパーも臨時休業となり、多くの犠牲者を出し、親類・知人を失った人が多く、どこでもまず挨拶代わりに「家族は皆大丈夫でした?」と聞き合っていました。勤務先でも従兄弟を失った人を始め友人を失った人も数人居て何時もとは違う雰囲気、重かったですね。「しばらくはスーパーに行きたくない」という声が多く、また扉を閉めてしまった事、非常口が溶接されていたことなど、から「これは人災だ」等という意見が聞かれました。

(写真:焼け落ちたスーパー:ABC コロール)

黒焦げになり、身元不明の遺体は黒いビニール袋に入れられて体育館に運ばれました。

(写真:ABC コロール)

隣接するサンティシマ・トゥリニダー教会等で埋葬が行われました。

(写真:ナシオン)

(写真:ヤフー)

店舗火災の死者、400人以上に=パラグアイ(時事 3日
パラグアイからの報道によると、1日に首都アスンシオン郊外のショッピングセンターで起きた火災の死者は、3日までに少なくとも409人に達した。負傷者は454人。130人近くが行方不明となっており、死者数はさらに増える可能性が高い。 

死者、400人を超える パラグアイのスーパー火災(共同 3日)
AP通信によると、1日にパラグアイの首都アスンシオン郊外で起きたスーパーマーケットの火災による死者は3日までに、464人に上った。同国検察庁が明らかにした。また、同店の警備員の1人が捜査当局の調べに対し「火災発生直後に無線で指示され、鉄格子の扉を閉めた」と供述していることが分かった。ロイター通信が伝えた。捜査当局は既に、混乱に乗じた盗難を防ごうとして店側が出入り口を封鎖、多数の買い物客が逃げ遅れた原因になったとみて店主やこの警備員ら計6人の身柄を拘束。過失致死傷容疑で正式な逮捕状を請求した。店主らは容疑を否認しているという。

パラグアイのスーパー火災、死者423人・不明者139人に(ロイター 3日)
パラグアイ検察当局によると、1日に首都アスンシオンのスーパーマーケットで起きた火災で、死者が423人に上っている。また、負傷者は451人で、行方不明者も139人と報告されている。火災で多数の犠牲者が出た原因は、商品の持ち逃げを恐れたスーパー側が出入り口を閉じたためと見られている。火災直後に出入り口を閉じたかについて、判事が、スーパーの所有者とその息子、および警備員4人を尋問している。関係者が、殺人罪で起訴されるかは3日中に決まる見通し。多くの生存者が、出入り口が閉まっていたと証言している。

パラグアイのスーパー火災、入り口閉鎖疑いで店主ら拘束 (CNN・3日)
アスンシオン――300人以上の死者を出したパラグアイ・アスンシオン郊外のスーパー火災で、捜査当局は2日、店側が出火直後に盗難を恐れて入り口を閉鎖したことが、被害の拡大につながったとみて、経営者と息子の店主、警備員4人の計6人を拘束した。パラグアイのヌネス警察長官はロイター通信に対し、「スーパーの出入り口が閉鎖されるのを観た目撃者は数人いる。また非常口は溶接されていたことを、警察が確認した」と話した。生存者や目撃者は口々に、火災が発生すると店側が、買い物客が支払いをしないまま外に出ないよう、出入り口を閉鎖したと話している。生存者エステル・ベニテスさんは病院でAP通信に対し、「一番大きなドアまで走ったが、閉まっていた」と話した。生存者ブランカ・アルカラスさんは地元テレビ局に対し、「ドアにたどりついたが、カギがかかっていて、出られなかった。たちまち大勢が押し寄せてきて、床にたたきつけられた」と話している。地元紙は、店内に閉じこめられて窒息しかかっている人々を助けるため、外の人たちが窓ガラスを割ろうとしている現場写真を掲載している。店主は拘束前、「入り口を閉鎖などしていない」と否定していた。また、店主の父親のスーパー経営者も記者会見で、「入り口閉鎖の指示など出していない」と否定。「これほどの火事で、警備員がドアを閉めて中にたてこもることなど、ありえない」と反論している。消防当局は2日、現場の捜索を続行。内務省関係者によると、これまでに326人の遺体が発見されており、そのうち246人の身元が確認された。負傷者は少なくとも106人に上った。死者の中には、日曜日の買い物に来ていた家族連れが多く、小さな子供の遺体が多く見つかっている。一家全員が犠牲となった家族も多いという。地元メディアは、最終的な死者数が340~360人に上るとの見通しを伝えている。ドゥアルテ大統領は、国民に3日間の服喪を呼びかけた。

パラグアイのスーパー火災、死者は364人に(朝日 3日)
南米パラグアイの首都アスンシオン郊外の大型スーパーで起きた火災で、地元当局は2日、364人の死者を確認した、と明らかにした。ロイター通信が伝えた。けが人は256人を数え、うち70人は重傷という。検察当局は、すでに逮捕したスーパーの所有者に加え、経営に参画していた所有者の息子や当日の警備員ら5人も業務上過失致死の疑いで逮捕した。所有者は否定しているが、生き残った多数の客から「出火直後、警備員が出入り口を閉めるのを見た」との目撃証言を得ている。混乱に乗じて商品を奪われるのを懸念して閉めたとの見方が出ており、当時の状況を詳しく調べている。

パラグアイのスーパー火災、死者464人に(日経 3日)
パラグアイからの報道によると、1日に首都アスンシオン郊外のスーパーマーケットで発生した火災による犠牲者は3日、464人に達したもようだ。AP通信が捜査当局の話として伝えた。レジ係の女性は地元メディアに対し「出入り口は、混乱に便乗した盗難を恐れた店主の指示で閉められた」と証言。捜査当局は店主や警備員4人を拘束、出火原因や店側の対応について過失致死容疑などで調べを進めている。

3日になりようやく市内も少し落ち着きを取り戻しつつあります。仕事よりも事故の話題がまだ多い一日です。聞いた話を幾つか紹介します。

「事故が発生する30分前にあのスーパーに娘と二人で入った時に丁度携帯が鳴り友人からの昼飯の誘いだったので買物をしないで店から出て友人宅に行ったのさ、もし友人の誘いが無ければ・・」

「いとこが亡くなり、旦那は50%以上の火傷の重症、目も手も焼け爛れている・・」
※ いとこが亡くなった後に重症の火傷を負ったご主人も亡くなられたそうです。この一家が皆亡くなったので友人が検死に行き遺体を引き取ったようです。

「何時もは家族であのスーパーで昼飯を食べるのだが、たまたま姪の誕生日パーティーがあったのでそっちに行き助かった」

「自宅が近くでいつもあのスーパーで買物をしており、あの昼も家内が買物に出掛けたが、他に寄る場所があるので別のスーパーに入って助かった。」

「友人が一家全滅さ、奥さんと子供二人で食事を摂っていたようだ・・」

「大学の友達が一人連絡が取れない、探しに行ったが近くは立ち入り禁止だし、悪臭がひどい」

日本人・日系人で巻き込まれた方は現時点(3日午後5時)では居ません。日本人のような姓の方が二人居たが、日系では無いことを確認しているそうです。まだ100人以上の方の身元が判明していませんので、あくまで「現時点」で居ないという事です。

なお、保険はスペイン系の大手保険会社であるマフレ保険会社が火災保険と責任保険を2004年 1月から引き受けています。これほど大きな災害は想定されておらず、責任保険は十分付保されていません。(総額で4億グアラニ:邦貨約8百万円)また火災保険に関しては保険金額など詳細は未公表です。(建物・商品併せて総額で邦貨3億円程度と推定されています。)なお、他の保険会社で火災や責任保険を引き受けている会社は無く、マフレ社が単独で保険を引き受けていたと報道されています。

パラグアイ火災、店主ら4人に殺人容疑で拘置命令(読売 4日)
パラグアイの首都アスンシオン郊外で1日に発生したスーパーマーケットの大規模火災で、同国の司法当局は3日、殺人容疑でスーパー店主や警備員ら4人の拘置を命じ、資産差し押さえも決めた。火災発生時に客が商品を略奪し逃走することを恐れてドアを閉鎖した疑いで、この処置により死者が360人以上に拡大したと見られている。事件を担当するエドガル・サンチェス検察官は同日、店の警備員がドアを閉じるよう指示を受けていたことを明らかにしていた。今後、検察当局が裁判所に証拠を提出する。有罪が確定した場合、最高刑は禁固25年。

経営者らを過失致死傷で起訴 パラグアイのスーパー火事 (CNN・4日)
アスンシオン――パラグアイの地元メディアによると、同国検察庁は3日、首都アスンシオン郊外で起きたスーパーマーケット火災について、経営者ら6人を過失致死傷の罪で起訴した。同国政府は、死者数が464人に上ったと明らかにしている。捜査を指揮するサンチェス検察官によると、スーパーの警備員は取り調べに対し、「火災発生直後に無線で指示され、盗難を防ぐために鉄格子の扉を閉めた」と供述。これを受けて検察庁は、拘束していた経営者の親子と警備員ら計6人を過失致死傷罪で逮捕・起訴した。警備員は、無線で指示をしたのが誰だか、分からなかったと話しているという。検察はさらに、客の脱出援助を拒否したとして、スーパーの店長を過失罪で起訴した。息子と店を共同経営するホアン・ピオ・パイバ被告は、ドアを閉めるよう指示したことを否認しており、拘置所に移された際には報道陣に向かって「私は潔白だ!」と叫んだ。司法省によると、3日午前までに死者数は464人に上った。また409人が病院で治療を受けているという。アスンシオン市内では次々と犠牲者の葬儀が行われる一方で、何十人もの人が行方不明の家族を探し続けて、火災現場や病院、遺体安置所を行き来している。

5日(木)に初めて現場近くに行きましたが、かなり広範囲にわたり多くの警察官を動員して交通規制を行っていました。現場近くの道路は完全に封鎖されており、近くの迂回路は大渋滞を起こしていました。まだ混乱している様子で平常に戻るにはまだしばらく時間がかかりそうです。

なおチェーンの他の店舗の従業員達がスーパー本店前に集まり営業の再開を訴えました。火災の鎮火・犠牲者の収容などが終わりに近づいていますが、火事の後始末の第二段階として雇用問題、売掛金・債務の扱い、犠牲者に対する補償など難しい問題が山積しています。

(写真:他の店舗の再開を求める従業員:ナシオン)


死者に子供も40人以上=パラグアイ火災 (時事 5日)

パラグアイ当局は5日、アスンシオン郊外のショッピングセンターで1日起きた火災で死亡した400人以上の中に子供が少なくとも40人いたことを明らかにした。当局は、多数の死者が出たのは、店側が盗難防止のため出入り口を閉めたのが原因だとしている。 警備員は子供たちが外に出るのも阻止しようとしたと、脱出した子供たちが証言した。消防士フアン・カルロスさんは、警備員が逃げ惑う群衆をライフル銃で押しとどめ、カルロスさんに対してピストルを威嚇発砲したと語った。警察スポークスマンによると、火災発生時に同センターの遊戯場では誕生会が開かれており、死亡した子供たちの大半はそこにいた。

安全に対しての意識に変化が見られるようになりました。ノティシア紙は「わが国は時限爆弾だらけである」として防火対策にほとんど注意が払われて来なかった事に警鐘を鳴らしています。大型店舗、高層アパート等の安全総点検が行われると思います。7日(土)となりますと大分世間は落ち着きを取り戻し、火災のニュースと共にサッカー(後期開幕・オリンピック)等も話題になって来ています。この一週間、誰かに会いますと「家族・親戚の皆さんはご無事でしたか?」というのが挨拶代わりになっていました。多くの方は「ありがとうございます、大丈夫でした」というものですが、中には「いとこが・・」とか「家内の叔父さんが・・」また「親戚は大丈夫でしたが、隣の家の人が全滅・・」とか「仲の良かった友人が娘と・・」という答えがありますと何と返事をして良いのか分かりませんでした。最初の爆発の一瞬でかなりの高熱となり多くの方が亡くなられたようで、昨日は広島の日という事もあり、多数の方から「パラグアイの広島」という言葉が聞かれました。

若い人が静かに行進を行ったり、また跡地を「公園」とするよう要望する動きが出ています。事故調査委員会は分析の結果複合的な要素が重なった事故でテロでは無いと結論付けました。

(写真:扉を開けてと書き、行進:ABC紙)

GUSTAVO GAONA 08 DE AGOSTO DE 2004

(写真:追悼:ABC紙)


パ国史上最悪の大惨事 (日系ジャーナル 7月31日)
ア市内スーパー爆発炎上 - 死者375人以上の見込み:買い物客、食事に訪れた家族連れ1000人を越える人達が史上最悪の大惨事に見舞われた。事件は午前11時半、トリニダー地区のスーパマーケット“ウクア・ボラニョ”内の食事ホールでガスボンベから漏れたガスが引火して爆発を起こしたもので、これが大火災の元とされる説が最も有力とされている。火災発生時に同スーパーのオーナであるファン・ピオ・パイバかその息子のダニエル・パイバ・エスピノラがパニックに乗じて商品を強奪されるのを恐れ警備員にスーパーの全出入り口の封鎖を命じたため(確定はされていないがゲートの封鎖に関しては多数の証言が一致している)ゲートに阻まれ逃げ遅れた人達がこの悲惨な大惨事の犠牲者となった。厚生省は原因の究明に特別委員会を設置しテレサ・ソサ検察官を総括役に任命。火災現場に到着したテレサ・ソサ検察官は状況証拠及び多数の証言を元に早速パイバ親子を業務上過失致死罪の疑いで逮捕した。厚いガラスの壁に阻まれ助けを叫ぶ人々:火災現場のすぐ近くに住むシルビア・ディエスさんは爆発音が聞こえるとスーパーで働く19才の妹の元へ走って向かったが現場に着いた頃にはすでに入口は封鎖されており、厚いガラスの壁の向こう側からは助けを求める大勢の人々が目に入ってきたという。近隣住民とともに石などでガラスを割って助けようとしたが妹の同僚から従業員たちは警備員が奥のゲートも閉じたため逃げ遅れた事を告げられるとなすすべもなく地面に泣き崩れ「これから残された6ヶ月になる妹の子供はどうすればいいのか」と悲痛な叫び声をあげた。爆発とともに天井が崩れる:生き地獄から運良く脱出する事が出来たネストル・ベラスケスさんの証言によると当日は奥さんと一歳になる娘と買い物に訪れており、会計所で支払いを済ませている最中に突然爆発が起き一瞬にして天井が崩れ落ち辺り一辺は煙と炎の地獄に化した。「私と家族は神に守られて助かったが、残された人達のことを思うと無念でならい」と救急病院で火傷の手当を受けながら人生で最も悲惨な経験を報道陣に話した。ニカノル大統領、国喪宣言:近隣住民やボランティアの消防隊員500名が混沌とした現場で消火活動及び救難作業に危険を顧みず夜を徹して行い、また多くの病院が門戸を開放して負傷者の手当に当たるなどしたが、時間が進むに連れて当初推定された100人をはるかに越える死亡者の数(未確定だが300名)が明らかになっていき国全体が悲しみに覆われ、ニカノル大統領は2日(月)を国喪と宣言した。在パ日本国大使館、JICA及び日本人会連合会に日系人・日本人の犠牲者の有無を問い合わせたところ不幸中の幸いで一人もいないとの事。

スーパー大火事-汚れの溜まった煙突が原因 (日系ジャーナル 8月15日)
十日の昼、検察及び警察が数分で炎上したウクア・ボラニョススーパーの4百人以上の死者を出した火事の原因及び炎の広がり方を発表した。検察庁から任命されたホセ・ボガリン警察消防隊員はATF及びフォルモーサの州警察の指導に基づいて現場検査し、火事の原因は二階の台所にすえつけてある四五センチの焼肉場の煙突から始まったと報告した。同煙突はS字型に天井と屋根の間で曲がっており、その中に溜まった油及び煤が炎上して始まったものだと述べた。この煙突は、料理に使っている最中高温度になり溶接で結合している部分がはがれた後、天井のプラスチック機材の部分が徐々に燃え広がり屋根裏に二百度以上の高温のガスが充満し天井が変形し徐々に崩れ出した。その後天井に穴があき酸素を得た火は猛スピードで全施設を炎上させた。また、天井が崩れた時にback draft現象と呼ばれる高温と平常温のガスが衝突する事によって爆発が起こり、その勢いで炎はスーパーの中を駐車場にたどり着くまでV字型に進み、一方はレジ、もう一方はパン屋の方向へ途中にある炎上可能物全てを燃やしながら広がった。この間に幾つかの爆発が起こったがそれは柱の折れ倒れやイースト菌冷蔵庫のコンプレッサー、エアコン、スプレー等の爆発音であり、当事者達は爆発物の設置と勘違いしたと報告している。そして、同警察官は風を通す機械が一つしかなくもっと別の通風設備を整えなければいけなかった。このため高温の煙は天井裏全体に広がり、およそ二百度に達した時天井が崩れ酸素により炎を拡大しながら広がったと述べた。警報機が稼動したか未だに分からない。天井が崩れ落ちる以前の屋根裏全体の加熱には大体二時間ぐらいかかっておりその黒い煙は天井落下するまで分からなかった、しかし煙及び温度探知機が稼動していたらこの火事は防止することが可能であっただろうとエデゥガル・サンチェス検事が述べた。同施設は風通しが悪く空気が少ないため警報機が正常に稼動したかが定かでない。その外に、この施設には火事警報機も設置していたがこれも稼動したかが分からないと付け加えた。食堂にいた客及び職員達はサンティシマ・トゥリニダドゥ通沿いにある大手口まで走って脱出する事が出来た。天井で音がした:天井でネズミが駆回るような音を聞いたと同スーパーのアマンダ・コレア炊事場長が検事の審問に答えているが、その音は油と煤の加熱している音だったことを専門家達が主張した。

ウクア・ボラニョスのオーナー及び警備員、監獄に収監される (日系ジャーナル 8月15日)
ウクア・ボラニョスのオーナー、フアン・ピオ・パイバ、警備員イスマエル・アルカラス、フェデル・サンチェス及びホルヘ・ルイス・ペナジョらは三日、ペドロ・ダリオ・ポルティリョ判事令により刑務所入りした。その他の、ビクトル・ダニエル・パイバ・エスピノサは弁護士がいないため判決を五日まで延長し、ウンベルト・カサックシア・ロマグニ社長は警察警備による家庭監禁令を出し、四人目の警備員ダニエル・アレコには緊急病院にて審問した上、退院後その他の容疑者とともに監禁令を出した。更に、今年の一二月二日を検事告発日と決定した。差し押さえ:同判事はパイバ及び法人名義で登録されている資産六百億グアラニーの差し押さえ令を出した。内訳は、フアン・ピオ・パイバ及びマリア・ビクトリア・カセレス・パイバ名義で三口座、ウクア・ボラニョスCSA名義で二口座、ウクア・ボラニョスInd.Com.SA名義で二口座、ウクア・ボラニョスSRL名義で四口座、ウクアSA名義で二口座及びウスルSA名義で二口座、合計十五のドル及びグアラニー口座がある。カサックシアに関しては資産販売及び担保禁止及び三〇日以内に十億グアラニーの保釈金提出令を出した。「人生のことだ」とピオ・パイバ囚人が述べる  ピオ・パイバは報道陣に「この事態は人生のひとつであり両親は穏やかである」と大実業家から一般囚人になった感想を述べた。また、事件の責任について「大惨事であり誰よりも自分が一番辛い思いをしている。また、災害を避ける事は誰も出来なかったであろう」と主張し、最後に、神と司法に決断を任せると締めくくった。


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