パラグアイ 4 X 日本 0(1999年 7月02日 大会4日目)
大会4日目、日本からの観戦旅行者もこの日の試合を見て帰る人、この試合から観戦する人と両方が居る日となります。
某ツアーではテレビでお馴染みの都並氏との昼食会が内山田で開催されました。富樫洋一氏との軽快な説明で試合の予想、全日本の話が参加者に為されてました。テレビでの撮影もあるようで、なかなか楽しい内容でした。参加者の方も満足の様子でした。
日本の応援団も紹介しましょう。作者の近くに居た若者の団体、中には浴衣姿の女性も居ました。若い人ばかりでなく、意外に年配の方も多く観戦していたのには驚きました。
競技場の様子は初日の張り詰めた雰囲気とはかなり異なり、リラックスした雰囲気でした。
パラグアイ-日本の試合は予定通りの開始でしたが、内容はパラグアイの一方的な試合となりました。真剣勝負、それもパラグアイのホームでの試合、国立で親善試合(要するに練習試合、パラグアイのチームの選手にとっては楽しい思いをし、ご馳走を食べ、怪我しない程度に試合をし・・・という感じでしょうか?)とは大分様子が違ったように思います。4-0という得点はまず順当な結果なのかも知れません。実際に見ていると実力差は歴然としているように思います。
これで日本はかなり苦しくなりましたね。最終戦でボリビアに勝利したとしても他の組の3位と比較してびりになればそれまでという事です。ペドロ・ファン・カバジェロの最終戦、是非とも頑張って欲しいものです。ボリビアもこの日本との試合に勝てば勝点が4となり、まずトーナメントに出る事が出来るようになるので、本気でマジで日本に向かって来るでしょう。得点能力に問題の在る者同士の試合、楽しみですね。日本としてはこれでほとんどトーナメント進出の可能性が無くなりました、A組で一番弱い相手ボリビア戦でも結果が出せないと、何か問題がある?という話になるのでしょうが、元々南米のチームとは実力が違うのというのが当地での見方です。昨日の試合でもテレビで解説者がスピードが出て来て以前より良くなったと誉めていました。当地では本音では日本はずっと格下、ベネズエラとどうか?とうのが一般的な見方だと思います。
パラグアイの方はまず勝てると踏んでいたボリビア戦で得点する事が出来ず引き分けに終わって、国民の欲求不満が溜まっていたので、4点それもお目当てのサンタ・クルスの得点があり、大喜びでした。
聞くところに拠りますと日本ではこの南米選手権は余り大きくは取り上げられず、日本の結果を簡単に紹介するだけのようですね、オリンピックの話ばかりのようですね。不思議な気がします。
次ぎのA組・最終戦は北部の中心都市であるペドロ・ファン・カバジェロで行われます。問題は交通手段です。バス、飛行機とも普段は余り移動する人が多くは無いので確保が大変だと思います。特にパラグアイが日本に快勝したので、多くのアスンシオンの人が観戦に向かうものと思います。パラグアイにとっては最後のペルー戦でA組の雌雄を決し、この試合に勝って、是非とも1位となりたいところです。1になると他の組の下位チームとの対戦となり、勝ち進んでもアスンシオンから動かなくても良くなり、有利に戦う事が出来るからです。
A組成績表
国名 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
ペルー | 2 | 0 | 0 | 4 | 2 | 6 |
パラグアイ | 1 | 1 | 0 | 4 | 0 | 4 |
ボリビア | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 |
日本 | 0 | 0 | 2 | 2 | 7 | 0 |
この日、チケットのダフ屋の値段は初日とは反対に試合開始に近づくにつれて上がって行きました。初日は開始前まで強気の20万グアラニで売っていたのですが、大量に残り、直前になって値崩れしたのですが、この日は午後市内では8万グアラニで売っていたのですが、直前になり値上がりして行きました。この辺の客とダフ屋との駆け引きも面白いと思いますね。
試合開始前に当地の日系人、サッカー・ファンにパラグアイ-日本戦を占ってもらったところ、M氏「日本が健闘して0-3、普通で0-4」B氏「0-5」とかなり日本に厳しい予想であったのですが、やはりその通りになりました。両者が真剣勝負、それもパラグアイのホームであればまず順当な結果であったというのが当地での一般的な見方であったようです。