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国道一号線・エウセビオ・アジャラ通りの中央にバス専用レーンを建設し中断

アスンシオン都市圏における幹線道路である国道一号線・エウセビオ・アジャラ通りの中央にバス専用レーンを建設して慢性的な混雑を緩和するというプロジェクトが進められていました。ブエノス・アイレスやリマ等の近隣諸国ではバス専用レーンが設置されて劇的に交通事情が良くなっているので同じ効果があるとの話でした。ただ大きな違いは道路の幅でエウセビオ・アジャラ通りの場合、中央に二車線を取ると一般道路用には狭い二車線だけとなり、もし一台自動車が駐車すると通れない可能性があります。またエコの時代にも関わらずバスはディーゼル車が用いられるとの事でした。

一期工事はサンロレンソ市からアスンシオン市方向に市境までで開始されましたが、非常に杜撰な工事で沿道の住民並びに商店は大きな影響を受け、工事中は通行が出来ない為に大渋滞となり、商店は全く客が来ないような状況となりました。住民の不満が大きくなり昨年の12月に工事は中断し、エウセビオ・アジャラ通りは中央に未完成のバス専用レーンが障害物となっており、非常に走り難い状況となっています。

メトロバスと称する交通システムの工事 (2018年09月26日)
メトロバスと称する交通システムを実施する為にフェルナンド・デ・ラ・モラからサン・ロレンソにかけてエウセビオ・アジャラ通りで工事が進んでいます。バスの専用車線を作り一般車両と分ける事で交通システムの改善を図ろうとするもので、ブエノスアイレス市、リマ市、サンパウロ市など南米の主要都市で実施されています。ただこれらの都市では道路の幅が十分にある、もしくは専用の道路となっているなど余裕がある中で実施していますので十分効果があるように見えます。これに対して. エウセビオ・アジャラ通りは幅が狭い上に両側に商店が多く在り、工事中は大変だろうと想像していました。プロジェクトはサンロレンソからアスンシオン市街地まではエウセビオ・アジャラ通りを通り、それからペテロッシ通りを通って市街地に至るというもので大丈夫かなと思って見ていました。新聞には工事中の様子が出て、近隣住民特に沿道の商店に大きな影響が出ていると報じられています。

実際にフェルナンド・デ・ラ・モラに行きますと想像以上に大変な状況でした。ほとんど通行出来るような状況には無く、一部で側道を通れるようになってはいますが、工事の影響は非常に大きく多くの店は開店休業かほとんど客がいないような状況になっています。完成後に劇的にメリットがあればまだ我慢出来るのしょうが、完成後は中央に通過するバス専用道路が出来、実際に走る事が出来る道路は狭くなる訳で沿道の商店にはメリットは乏しく、不満が出て来るのは当然でしょう。工事はフェルナンド・デ・ラ・モラ市とアスンシオン市の境界まで行われており、アスンシオン側は全く行われていません。工事の様子を見ますとアスンシオン市内で工事を始めるのは相当難しいように見えます。完成しても市境までとなりますと効果がどれほどになるのでしょう。誰の為の何の為のプロジェクトが余り理解出来ません。

(写真:工事現場-01)

(写真:工事現場-02)

(写真:工事現場-03)

(写真:工事現場-04)

(写真:工事現場-05)

(写真:工事現場-06)

(写真:工事現場-04)

(写真:工事現場-05)

(写真:工事現場-06)

サンロレンソに在るショッピングセンターの近くに行きますと駅のような停留所が出来上がっていました。ただし、ある程度完成しているのはこの辺りだけでほとんどの場所は中途半端な状態で放置されています。出来上がり未使用の停留場は露店に利用されていました。沿道住民には全くメリットが無いことが明らかになりましたのでアスンシオン市内で工事を進めることはかなり難しいでしょう。この工事がどのように終わりになるのか、このまま障害物として朽ちて行くのか注目しています。

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