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中内 渚 さん の絵画のページ


現在(2019年)もイラストレーターとして活躍されている中内 渚、2002年当時、ご家族と一緒にアスンシオンに住んでいた際に個展が開催されました。ここではその時の個展並びに作品を紹介します。

ご本人から個展開催のお知らせ (2002年12月01日)

こんにちは。私は中内渚といいます。はじめまして。
父に付いてパラグアイに来て、はや2年。その間に描き溜めたスケッチの数々が日の目を見ることになりました。セントロの片隅で個展を行いたいと思います。テーマは「アスンシオンの日常風景」、タイトルはAluguna vez en Asuncion(ある時、アスンシオンで)(仮題)です。町のおじさんからチュロス売りのおじさん、通りの売店、キオスク、インディオの人々、満開のラパーチョまでいつものアスンシオンの風景を一挙公開です。

場所:La Manzana de la Rivera パティオの空間です
(大統領府の向かい。JICAのあるAYFRAビルの川側の向かいの区画)

日:12月16日(月)~22日(日)(予定)
開会パーティー:12月16日(月) 19:30より

なんといってもLa Manzana de la Rivera(私が個展をやるところです)の方の個展準備がスローペースなので、仮題になるのですが個展のタイトルはAluguna vez enAsuncion(ある時、アスンシオンで)(仮題)です。もうご存知でしょうが、一応場所などについても書いておきますね。場所:Centro Cultural de la Ciudad La Manzana de la Rivera パティオの空間(大統領府の向かい。JICAのあるAYFRAビルの川側の向かいの区画)

歌あり、音楽あり、Brindis(乾杯)ありで楽しく行いたいと思いますので、お気軽に開会パーティーへお越しください。(2・3時間続くと思います。しっかり終わる時間は決めない予定です)

中内 渚

個展開催(2002年12月16日)

個展が予定通り12月16日午後7時半から開催されました。

作品

(MOSTOおじさん)

私が座り込んで絵を描いていると、必ず横へ走り寄ってきて覗き込んでくるのが靴磨きの少年たち。しっかり私を取り囲んで質問攻めにするのよね。「この絵、描き終わったらどうするの」「この絵はいつから描いてるの」「ここのスペース(絵の中を指差して)はなんで空いてるの」「太陽は入れないの」「日本でも絵描いてるの」うん、と答えると「じゃあ絵はたくさん溜まってるの」etcとにかく一瞬と間も置かずしゃべるしゃべる。ひたすらぺちゃくちゃと口が回り続けるのだ。しまいには灰色の色えんぴつを手にしている私に「灰色好きなの?」とくる。あああー絵に集中できないー。とことん面倒になって「うん、うん」言っていても「次は何描くの」「僕も描いてくれるの」止まらない。あああー。とうとう耐えきれなくなった私はとっさに少年の手をばっと握り締めて、一語一語しっかり言う。「ごめん、ちょっとだけ、黙っててね。お願い!」少年は一瞬きょとん。次にアハハハと笑い出しちゃって。「分かった」とお仲間と一緒に去っていってくれる。ほっ。でも悪かったかな?次はちゃんと話を聞いて答えてあげようと心に決める私であった。

(ペドロの絵)

彼の顔は描き易くてほんといいんだけど、唯一の問題は鼻毛が堂々と大きく鼻からはみ出し、存在をやたら主張しているところね。なんか描いてしまうと悪い気がするし・・・・・しかし絵描きたる者、鼻毛の一本二本(ほんとはもっとだけど)で悪気を感じるようじゃいけない!ということで、多少加えさせてもらいました。いいよね、髭もあることだし。ね。

(ラパーチョ)

桜の可憐で儚げな白ももちろん好きだったけど、このかわいくて元気いっぱいの花、ラパーチョも満開になるともう息を飲むような見事さ。もう見惚れて見惚れて、すっかり骨抜きみたいにされた私である。車運転していてもついついラパーチョの方に目が行ってしまって目が離せない。ひどい時なんて、車を前進させながら私後ろへ頭ごと振り返ってラパーチョを目で追っていたりするもんね。それに加えて嬉しいのは何段階にも分かれているラパーチョの開花時期。黄色のラパーチョ、白のラパーチョ、赤に近い鮮やかなピンクのラパーチョ。それぞれが時期をずらしてこちらから黄、あちらからピンク、そして白、という感じに色とりどりのフラワーショーが楽しめるのだ。スケッチしていてもね、ラパーチョを描いていると心なしか通り掛かりの人たちが優しい。買い物帰りのおばあさんが目を輝かせてくれたり、「頑張ってね」と声をかけてくれたり。ここのところ数日のラパーチョの日々はとっても楽しく、心をピンク色にホカホカさせて過ごしている感じ。

今日はとうとうこのチュロス屋さんの絵を仕上げようかな?というところだったんだけど、予想外の展開。というのも、描き始めてから少ししてイラリオ(チュロス屋のおじさん)が宗教話を始めちゃったのだ。「君、聖書読んだことある?」そこでおしゃべりに火がついてしまった私。気付いた時にはイラリオとそこらへんのおじさん方に向かって、ダーウィンの進化論を絶叫気味に、しかも公衆の面前で超・力・説!!いったい私、何やってるんでしょう道の真ん中で。だけど興味津々で集まってきたおじさんが私の話をなるほどと感心した様子でじっと聞き入り、私ってさながら第二のキリスト?といった気分ね。ただし、私の話は神ではなく科学に基づいているんだけど。


(モンテビデオ通り)

近頃ほんと困っている。私が座って描いているこの角って昼の時間帯はカンカン照りですさまじく、とてもスケッチできる状態ではないのだ。直撃する日光がとにかく強烈で。午前中の暑さはまだいいんだけど、太陽は徐々に真上へ移動しジリジリジリジリ・・・1・2時の私のスケッチタイムには耐えがたい暑さとなる。となると、描くなら夕方しかない。とは言っても私の場所に影ができるのは実に夕方の6時。そして7時には日が沈む。一日たった1時間の作業!この絵はなんだか奇跡という気がする・・・。

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