2008年の大統領選挙の際に野党青党は単独では大統領選挙に勝つ事は出来ないとみて、政治経験のない聖職者を大統領候補に据えて実権を握る作戦に出ました。国民は汚職と利権まみれの政治は嫌だと清廉な候補と映った聖職者ルゴ氏に期待を込めて大統領に投票し当選しました。当時は南米各地で左翼政権が誕生しパラグアイもその流れと日本のマスコミでも大きく報道されましたらが実態は思想的なものでは無かったように思います。
ルゴ大統領は当選してからは外遊ばかりしていました。一年間で27回外国に出ています。国家元首という事が心地よかったのかも知れません。青党などは不在の方がやりやすく、周囲も特に政治手腕を期待してわけでもなく大きな問題もなく数か月が経過しましたがそこで出て来たのが隠し子騒動。聖職者時代に次々と子供を作っていたことが判明しました。聖職者ではなく生殖者だったという訳です。
ルゴ大統領も幾つかの件は事実と認めましたが、意外なのは国民はそれほど怒らず大きなダメージではありましたがそのまま大統領の職には留まりました、ただしモラルが無いことで弾劾の際に不利に働いたのは間違いないでしょう。面白いのはこれだけスキャンダルで弾劾も受けた人物が現在(2019年)でも政治的に大きな影響力をもつ上院議員として活躍している事です。
最初の子供は復活祭直前に認知騒動が起こり、結局復活祭明けの4月13日(月)にルーゴ大統領は国民に向って自分の子供であると認知して、顧問弁護士が直ぐに出生登録事務所で必要手続を行ない、この2歳になんなんとする男子はルーゴの苗字を名乗れることとなりました。20日(月)にエステ市近郊に住む29歳の女性が自分の6歳になる男子はルーゴの子供である、24時間以内に認知して欲しい、出来ない場合には認知を求める訴訟を起こすと2人目騒動が発生しました。翌日の21日(火)この女性はアスンシオンにやって来て大統領の弁護士と協議をしたものの交渉は決裂し、エステ市裁判所に訴訟を正式に起こしました。書類提出はマスコミ注視の下に弁護士帯同で行なわれ、昼のテレビニュースでも大々的に報道され、DNA鑑定をして貰いたいと明言しています。更に、自分の2歳弱の子供も実はルーゴの子供であると39歳の女性が発表し、3人目騒動が持ち上がりました。ルーゴ大統領の子供の数について6人までは確認できているという報道から、いや10数人という話、娘が居るというスペインの女性が登場したり本当のところはどうなのでしょうか?国民の反発、特に知識階層その中でも女性の怒りは大きいように見えます。宗教関係者の困惑も大きいようで、皆同じような事をしているのではないかと疑われ、これでは女性一人で教会へは来なくなると嘆いているようです。
ルゴ大統領に隠し子(2009年04月16日)
ルゴ大統領に子供が居たという事でちょっとしたスキャンダルになり、大きなニュースになっています。与党や支持者の中は個人的な事であり、正直に告白して宜しいという意見もありますが、婚外子が多くこのような事にはおおらかなパラグアイですが、敬虔なカトリック信者が国民の大半を占めており、現役の司教であった時代に子供を作っていた事に関してはモラル的に如何なものかという意見が大勢を占めているようで、反対派やルゴ大統領に懐疑的な人の中には他にもこのような下半身のスキャンダルが今後もまだ出るのではないかと疑る向きもあるようです。なお、ルゴ大統領は子供の認知はしましたが、この女性との関係は過去の事であると言明し、ヴィヴィアン女史も当面、結婚する意志は無いようです。
元カトリック司教のパラグアイ大統領、婚外子の存在認める(CNN)
アスンシオン(CNN) 南米パラグアイのフェルナンド・ルゴ・メンデス大統領が13日、カトリック司教時代に女性と肉体関係を持ち、子供を出産していたと告白した。女性の実名を挙げて子供の父親であることを認め、子供に対して責任を持つと述べた。 子供は2歳になるという。国民の大多数をカトリック教徒が占める同国で、ルゴ・メンデス大統領は昨年の大統領選で当選し、ローマ法王庁から聖職離脱の勅令を受けて還俗している。 大統領が子供を認知したきっかけは、かつて関係があったとされる女性、ビビアナ・カリージョさんが今月初めに、子供の父親について親子鑑定を求める訴えを裁判所に起こしたことだった。 審理を担当するエベリン・ペラルタ裁判長は、「大統領が関わっているというだけで、他の審理と同様に扱いう」と、通常と変わらない手続きを取ると述べている。 与党議員らは大統領の「告白」について、公約に掲げていた政府の透明性を達成するための、大きな変革を示唆していると解釈。「これこそが、パラグアイが望んでいたこと。ダブルスタンダードや秘密のないパラグアイに向けた、大きな変化の一例だ」と歓迎している。一方、コロラド党など野党議員らは、大統領本人の意思で告白したわけではなく、実際は認めさせられたのだろうと指摘。ローマ法王庁に対し、破門を求めている。
ルゴ大統領、婚外子問題で司教時代の肉体関係を認める(世界日報)
南米パラグアイのフェルナンド・ルゴ大統領(57)が婚外子の父子関係認知訴訟を起こされていた問題で、同大統領は13日、司教時代に女性と関係を持ち、その女性との間に子供が生まれていたと告白した。子供は今年の5月で2才になるという。UPI通信(アスンシオン支局)が報じた。ルゴ大統領は、テレビ中継された会見の中でカリージョさんの実名を上げながら「女性と関係があったこと、子供が生まれていたことに関して全ての責任を取る」と語った。ルゴ大統領と関係があったのはビビアナ・カリージョさん(26)。カリージョさんは先週、弁護士を通じてルゴ大統領に対する父子関係認知訴訟を起こしていた。また、カリージョさんは、ルゴ大統領と知り合い関係を持ったのは同大統領がサン・ペドロ市で同地区の司教をしていた時だと説明した。カリージョさんは現在、子供と一緒に名づけ親の所に身を寄せているという。パラグアイでは国民の大多数がカトリックで占められており、ルゴ大統領の婚外子問題と告白は同国内でも大きな注目を集めていた。カトリックでは、聖職者による妻帯や女性との性的な関係は禁止されている。ルゴ大統領は、昨年の大統領選挙に出馬するに際して還俗を宣言(聖職者による政治活動は認められていない)、現地ローマ教会や法王庁は当初反発したものの、最終的に法王庁が聖職離脱の勅令を出して還俗した経緯がある。ルゴ大統領の政治的失点になりかねない婚外子問題だが、ルゴ大統領が率直に罪を認めて告白したことなどを含めて、政治的なダメージは最小限に抑えられたと見る向きも。ただし、最大野党のコロラド党は「法王庁はルゴ大統領を破門にするべきだ」と主張している。
(写真:ルゴ大統領とヴィヴィアン)
ルゴ大統領、当選から一年(2009年04月24日)
昨年の4月20日に大統領選挙が行われ、劇的な政権交代が決まり、ルゴ氏が大統領に選出され、それから本日で丁度一年が経過しました。ルゴ大統領に関する記念すべき21日の朝のビックニュースは一年前の出来事を祝うのでは無く、もう一人隠し子が居たという話で、6歳になるその子の母親はルゴ大統領に父親であると認めるよう訴えを提出し、これが大きく取り上げられていました。22日のABCコロール紙朝刊には3人目の子供が居る事が報じられていました。この母親は特に子供の認知を求める事はしないとの事です。聖職者と言っても男性であり子供を作るのは普通と認容する意見もありますが、3人の女性との間で子供を為したという事は深い関係の恋中であった女性がいったい何人居たのか、と疑問いう疑問が出て来ます。ルゴの子供に関しては6人までは確認出来ている、サンペドロに6歳から10歳くらいになる子が居る、スペイン、エクアドルなど国外にも居るなど色々な噂が飛び交っています。
もう一つの話題は大統領の就任式の翌日、昨年の8月16日にヴェネズエラ・チャベス大統領との会談があり、その際にパラグアイ石油公団の運営をベネズエラに委ねる趣旨の合意文章に大統領として署名していると疑念を持たれている事です。エネルギーは国家の主権に関わる大事であり、これを他国に全面的に任せてしまう事に各方面から大きな批判、反発が出ています。国会の批准が無ければ効力を発しないという事ですが、国家とは何か、政治とは何か、大統領は何を為すべきかという基本が分かっていないのではないかと疑問を投げかけられ大統領としての資質が問われています。マスコミの追及に対してルゴ政権はこの条約の署名に対して肯定しておらず、むしろ隠すようにしていますが、新聞報道に拠れば上記の条約はヴェネズエラでは既に昨年10月24日に国会で批准され、政令として発布されているそうで、ヴェネズエラ側は「PDVSA Paraguay SA」という会社の設立準備を行い着々と進めています。計画には電気を含むエネルギー全体を統括するとされているそうです。
この一年間、ルゴ大統領は就任前から専ら外遊に多くの時間を割き腰を落ち着けて政策を練る時間が無かったように見えます。当選から一年間で外国に行った回数は27回に上り、地球5周分飛行機に乗った計算になるのだそうで、ABC紙がまとめた表があり、中にはウルグアイに行った目的を見ますとサッカーの観戦などというのもあります。専用機が欲しい等と発言し多くの国民から顰蹙をかい、マスコミから攻撃の格好の材料とされる場面もありました。さすがに相次ぐスキャンダルに追われており、28回目、この木曜日からワシントンに行く旅行の予定はキャンセルになったようです。それにしてもこれ程何の用があって出掛けるのでしょうね。これほど多くの時間を費やしていますが、当初目玉として挙げていた公約であるイタイプダムの問題ではブラジルからは全く無視されている状況で再交渉のテーブルに着く事さえ出来ていません。また、胡麻農家に対して支援を行う為に基金を創設して多額の公金を支出しようとしましたが、基金の母体が不透明な団体であり、資金を出すには不適切、そもそも何故特別に資金を出すのか問われて頓挫してしまいました。選挙で支持を取り付ける際に密約があったのではないか何らかの裏取引があるのではないかと疑われています。
当選した際には貧困層は富の再分配と雇用の確保を期待し、一般市民は社会の上から下まではびこっている不正を根絶し公正で安全な社会の実現を望んでいたはずで、その双方共が不満を募らせているのが実情のように見えます。一番の支持者である地方の貧困層、特に土地無し農民の人達は農地を与えてもらうなど目に見える形での成果を求めているように見えます。特に地盤である北部地方を中心に熱心な支持者はまだ程度の数は存在はしいるのでしょうが、「何かが変わる」と期待しており、何時まで彼らの歓心を繋ぎ止める事が出来るのか具体的な政策を示す必要が迫っているように思います。
盟友であったはずの与党内最大勢力の青党・フランコ副大統領は20日に開催された一年前の選挙勝利を祝う集会に檀上に呼ばれなかったと不満を漏らしており、同党のヘイセケ商工大臣を突然解任するなど、連立与党の中でも次第に溝が深まっているようです。大統領の政治的な求心力は急速に下がっています。「サンダル履きの清貧な聖職者」、私利私欲の無い人物というイメージで当選したルゴ大統領ですが、人の話特に自分と違った立場の人の話には余り耳を傾けず、旅行と女性が大好きである事が明白になり国民の見方に大きく変化が出ている事は間違いないようです。当選から一年が経過し、個人的なスキャンダル、エネルギー政策の根幹に関わる問題など難問が山積しており、与党内が一枚岩とは言えない中で野党勢力などから厳しく追及されるのは必至であり、窮地に立つ大統領、次第に追い込まれて行く事でしょう。国民大多数特に女性の反発は大きく、これからは国内のどこかに視察に訪れたとしても市民の目線は今までとは異なるものとなり、ずっと冷ややかなものとなるでしょう、セレモニーなどがあっても大統領を招待する事さえ躊躇するようになり、敬虔なカトリックである近隣諸国を訪問しても後ろ指をさされるものと想像します。この難局をどのように対応するのか、支持者そして国民にどのように説明をするのか、誤魔化さずに問題に対して真摯に受け止め正面から解決に乗り出すのか注目しています。
大統領に2人目の婚外子? 別の女性が認知要求 パラグアイ (CNN)
パラグアイ・アスンシオン(CNN) 婚外子の存在を認めたばかりのパラグアイのフェルナンド・ルゴ・メンデス大統領(57)に対し、別の女性が20日、子供の認知を要求した。24時間以内に認めなければ提訴に踏み切ると通告している。 新たに名乗り出た女性はベニグナ・レギサモンさん(27)。2002年に生まれた息子の父親はルゴ大統領だと主張している。子供は6歳になって学校に通い始めたといい、大統領が認めなければ訴訟を起こしてDNA鑑定を求めるとしている。ルゴ大統領は司教時代に別の女性と関係を持ち、2歳の子供がいることを認めたばかり。今回名乗り出たレギサモンさんは、これに勇気付けられて自分も名乗り出ようと思ったと打ち明けた。関係を持ったのはやはりルゴ大統領の司教時代だったという。大統領は自分が父親であることは認めなかったものの、20日に地元テレビで「このような個人的案件であっても、われわれは常に真実を求めて行動する」と宣言した。
パラグアイ大統領、2人目の婚外子認知を求められる(世界日報)
パラグアイからの報道によると、司教時代に生ませた婚外子の存在を先週に認めたばかりのルゴ・パラグアイ大統領(57)に対して、全く別の女性が20日、6歳になる子供の認知を求めるように要求した。パラグアイの現地紙が報じた。当該の女性(27)によると、ルゴ大統領との関係が始まったのは同大統領が司教として聖職に就いていた2000年のこと。ルゴ大統領との間に子供が生まれた後、数年の間は養育費の送金があったが、その後は途絶えているという。女性は、大統領が認知に踏み切らなければ提訴も辞さないと訴えており、その際にはDNA鑑定を求めると主張している。ルゴ大統領は先週、テレビ放映された記者会見の場で1人目の2歳になる男児の父親であることを認めたばかり。大統領は、今回のケースでは弁護士を通じて女性からの訴えやマスコミに対応すると説明している。同大統領は、1人目の婚外子問題では、男児の存在を率直に認めて許しを求める姿を公開したことで、政治的失点や社会的な反動を最小限に食い止めた。しかし、カトリックが人口の9割に近いパラグアイでは、司教は尊敬の対象となっており、特にルゴ大統領は貧困地区で「貧者の聖者」として貧困や社会不正に立ち向かった司教として人気が高かった。それだけに、性的な関係を断ちながら聖職に奉仕するべき司教が当時ティーンエイジャーだった女性と性的な関係を持ったことには「教会の倫理規範を危機にさらす行為だ」(パラグアイ紙)などと批判も出ている。また、今回の事件で、国会で過半数を占める野党からの攻勢が強くなることは避けられない見通しだ。
ルゴ大統領、当選から一年(2009年04月24日)
昨年の4月20日に大統領選挙が行われ、劇的な政権交代が決まり、ルゴ氏が大統領に選出され、それから本日で丁度一年が経過しました。ルゴ大統領に関する記念すべき21日の朝のビックニュースは一年前の出来事を祝うのでは無く、もう一人隠し子が居たという話で、6歳になるその子の母親はルゴ大統領に父親であると認めるよう訴えを提出し、これが大きく取り上げられていました。22日のABCコロール紙朝刊には3人目の子供が居る事が報じられていました。この母親は特に子供の認知を求める事はしないとの事です。聖職者と言っても男性であり子供を作るのは普通と認容する意見もありますが、3人の女性との間で子供を為したという事は深い関係の恋中であった女性がいったい何人居たのか、と疑問いう疑問が出て来ます。ルゴの子供に関しては6人までは確認出来ている、サンペドロに6歳から10歳くらいになる子が居る、スペイン、エクアドルなど国外にも居るなど色々な噂が飛び交っています。
もう一つの話題は大統領の就任式の翌日、昨年の8月16日にヴェネズエラ・チャベス大統領との会談があり、その際にパラグアイ石油公団の運営をベネズエラに委ねる趣旨の合意文章に大統領として署名していると疑念を持たれている事です。エネルギーは国家の主権に関わる大事であり、これを他国に全面的に任せてしまう事に各方面から大きな批判、反発が出ています。国会の批准が無ければ効力を発しないという事ですが、国家とは何か、政治とは何か、大統領は何を為すべきかという基本が分かっていないのではないかと疑問を投げかけられ大統領としての資質が問われています。マスコミの追及に対してルゴ政権はこの条約の署名に対して肯定しておらず、むしろ隠すようにしていますが、新聞報道に拠れば上記の条約はヴェネズエラでは既に昨年10月24日に国会で批准され、政令として発布されているそうで、ヴェネズエラ側は「PDVSA Paraguay SA」という会社の設立準備を行い着々と進めています。計画には電気を含むエネルギー全体を統括するとされているそうです。
この一年間、ルゴ大統領は就任前から専ら外遊に多くの時間を割き腰を落ち着けて政策を練る時間が無かったように見えます。当選から一年間で外国に行った回数は27回に上り、地球5周分飛行機に乗った計算になるのだそうで、ABC紙がまとめた表があり、中にはウルグアイに行った目的を見ますとサッカーの観戦などというのもあります。専用機が欲しい等と発言し多くの国民から顰蹙をかい、マスコミから攻撃の格好の材料とされる場面もありました。さすがに相次ぐスキャンダルに追われており、28回目、この木曜日からワシントンに行く旅行の予定はキャンセルになったようです。それにしてもこれ程何の用があって出掛けるのでしょうね。これほど多くの時間を費やしていますが、当初目玉として挙げていた公約であるイタイプダムの問題ではブラジルからは全く無視されている状況で再交渉のテーブルに着く事さえ出来ていません。また、胡麻農家に対して支援を行う為に基金を創設して多額の公金を支出しようとしましたが、基金の母体が不透明な団体であり、資金を出すには不適切、そもそも何故特別に資金を出すのか問われて頓挫してしまいました。選挙で支持を取り付ける際に密約があったのではないか何らかの裏取引があるのではないかと疑われています。
当選した際には貧困層は富の再分配と雇用の確保を期待し、一般市民は社会の上から下まではびこっている不正を根絶し公正で安全な社会の実現を望んでいたはずで、その双方共が不満を募らせているのが実情のように見えます。一番の支持者である地方の貧困層、特に土地無し農民の人達は農地を与えてもらうなど目に見える形での成果を求めているように見えます。特に地盤である北部地方を中心に熱心な支持者はまだ程度の数は存在はしいるのでしょうが、「何かが変わる」と期待しており、何時まで彼らの歓心を繋ぎ止める事が出来るのか具体的な政策を示す必要が迫っているように思います。
盟友であったはずの与党内最大勢力の青党・フランコ副大統領は20日に開催された一年前の選挙勝利を祝う集会に檀上に呼ばれなかったと不満を漏らしており、同党のヘイセケ商工大臣を突然解任するなど、連立与党の中でも次第に溝が深まっているようです。大統領の政治的な求心力は急速に下がっています。「サンダル履きの清貧な聖職者」、私利私欲の無い人物というイメージで当選したルゴ大統領ですが、人の話特に自分と違った立場の人の話には余り耳を傾けず、旅行と女性が大好きである事が明白になり国民の見方に大きく変化が出ている事は間違いないようです。当選から一年が経過し、個人的なスキャンダル、エネルギー政策の根幹に関わる問題など難問が山積しており、与党内が一枚岩とは言えない中で野党勢力などから厳しく追及されるのは必至であり、窮地に立つ大統領、次第に追い込まれて行く事でしょう。国民大多数特に女性の反発は大きく、これからは国内のどこかに視察に訪れたとしても市民の目線は今までとは異なるものとなり、ずっと冷ややかなものとなるでしょう、セレモニーなどがあっても大統領を招待する事さえ躊躇するようになり、敬虔なカトリックである近隣諸国を訪問しても後ろ指をさされるものと想像します。この難局をどのように対応するのか、支持者そして国民にどのように説明をするのか、誤魔化さずに問題に対して真摯に受け止め正面から解決に乗り出すのか注目しています。
大統領に2人目の婚外子? 別の女性が認知要求 パラグアイ (CNN)
パラグアイ・アスンシオン(CNN) 婚外子の存在を認めたばかりのパラグアイのフェルナンド・ルゴ・メンデス大統領(57)に対し、別の女性が20日、子供の認知を要求した。24時間以内に認めなければ提訴に踏み切ると通告している。 新たに名乗り出た女性はベニグナ・レギサモンさん(27)。2002年に生まれた息子の父親はルゴ大統領だと主張している。子供は6歳になって学校に通い始めたといい、大統領が認めなければ訴訟を起こしてDNA鑑定を求めるとしている。ルゴ大統領は司教時代に別の女性と関係を持ち、2歳の子供がいることを認めたばかり。今回名乗り出たレギサモンさんは、これに勇気付けられて自分も名乗り出ようと思ったと打ち明けた。関係を持ったのはやはりルゴ大統領の司教時代だったという。大統領は自分が父親であることは認めなかったものの、20日に地元テレビで「このような個人的案件であっても、われわれは常に真実を求めて行動する」と宣言した。
パラグアイ大統領、2人目の婚外子認知を求められる(世界日報)
パラグアイからの報道によると、司教時代に生ませた婚外子の存在を先週に認めたばかりのルゴ・パラグアイ大統領(57)に対して、全く別の女性が20日、6歳になる子供の認知を求めるように要求した。パラグアイの現地紙が報じた。当該の女性(27)によると、ルゴ大統領との関係が始まったのは同大統領が司教として聖職に就いていた2000年のこと。ルゴ大統領との間に子供が生まれた後、数年の間は養育費の送金があったが、その後は途絶えているという。女性は、大統領が認知に踏み切らなければ提訴も辞さないと訴えており、その際にはDNA鑑定を求めると主張している。ルゴ大統領は先週、テレビ放映された記者会見の場で1人目の2歳になる男児の父親であることを認めたばかり。大統領は、今回のケースでは弁護士を通じて女性からの訴えやマスコミに対応すると説明している。同大統領は、1人目の婚外子問題では、男児の存在を率直に認めて許しを求める姿を公開したことで、政治的失点や社会的な反動を最小限に食い止めた。しかし、カトリックが人口の9割に近いパラグアイでは、司教は尊敬の対象となっており、特にルゴ大統領は貧困地区で「貧者の聖者」として貧困や社会不正に立ち向かった司教として人気が高かった。それだけに、性的な関係を断ちながら聖職に奉仕するべき司教が当時ティーンエイジャーだった女性と性的な関係を持ったことには「教会の倫理規範を危機にさらす行為だ」(パラグアイ紙)などと批判も出ている。また、今回の事件で、国会で過半数を占める野党からの攻勢が強くなることは避けられない見通しだ。
(写真:ルゴ大統領とチャベス大統領が署名した契約書:ABCコロール紙)
(写真:ベニグナ・レギサモンさん:ウルティマ・オーラ紙)
(写真:3番目に出て来た子供:ABC紙)
大統領にまた婚外子疑惑、これで3人目 パラグアイ (CNN)
(CNN) パラグアイの女性が22日、フェルナンド・ルゴ・メンデス大統領(57)に子供の認知を要求した。1歳4カ月になる男の子の父親はルゴ大統領だと主張している。大統領が婚外子の認知を求められたのはこれで3人目。 今回名乗り出たのは、教員をしているダミアナ・モランさん。ルゴ大統領の選挙陣営で働いていたといい、大統領がこの問題で野党に突け込まれるのを防ぐために名乗り出たと説明した。子供の権利にかかわることであり、大統領はきっと認知してくれるだろうと報道陣に語っている。ルゴ大統領は元カトリック司教で、昨年還俗し、8カ月前に大統領に就任した。司教時代に関係を持った女性から認知訴訟を起こされ、2歳の子供の父親は自分だと認めたばかり。その数日後には別の女性が、6歳になる息子は大統領との間にできた子だと名乗り出て、DNA鑑定を求めている。
(表:一年間に27回の外国旅行:ABC紙)
パラグアイ:大統領に隠し子騒動、3人の母親名乗り(毎日)
AP通信などによると、南米パラグアイの元カトリック教会司教、ルゴ大統領(57)に次々と隠し子騒動が持ち上がっている。22日までに名乗りを上げた子供の母親は3人。さらに6人の女性が大統領の子供を持っているとも言われる。結婚を禁止しているカトリック教会の聖職者時代の「関係」だけに、同国は大統領のスキャンダル報道一色だ。ルゴ氏は、大統領選立候補のため06年末に司教職辞職を申し出たが、バチカン(ローマ法王庁)がこれを正式承認したのは昨年7月末。ルゴ氏は同8月に大統領に就任した。現在も独身。大統領は今月13日、1歳11カ月になる男児の父親であることを認めた。大統領が認知するよう母親のビビアナ・カリジョさん(26)が提訴したことを受けたもの。ビビアナさんが16歳だった10年前から、2人の関係は続いていたとされる。大統領の認知で騒動は収まったかに見えたが、20日には、新たにベニグナ・レギサモンさん(27)が自分の息子(6)の父親はルゴ大統領であると明かし、DNA鑑定を要求。22日にはさらにダミアナ・モランさん(39)が「大統領には何も求めない」としたうえで、1歳4カ月の男児は大統領との間に授かったと明らかにした。同国では、ルゴ大統領の隠し子はエクアドルやスペインを含め、さらに6人から十数人いるという未確認情報が飛び交い、スキャンダル報道が過熱している。名乗り出た3人の女性はメディアに登場し、子供の名前も公表している。ルゴ大統領がこれまでに父親であると認めたのはビビアナさんの男児のみ。カトリック教会のパラグアイ司教会議は、ルゴ元司教の女性問題に関する情報は得ていなかったとしている。
パラグアイ大統領に隠し子騒動 「貧者の司教」の元聖職者(共同)
昨年、約60年間に及んだ1党による政権支配に終止符を打ったパラグアイのルゴ大統領(57)に、隠し子を持つと主張する女性が過去2週間で3人も登場、世間の耳目を引く事態となっている。同氏は「貧者の司教」として知られたカトリックの元聖職者で独身。人口の約9割はカトリック信者だけに、教会も権威失墜を危惧している。「彼(大統領)との新しい家庭を望んでいた」。22日、地元テレビに出演した女性(39)はルゴ氏が司教職のまま政治活動を展開中の2006年に出会い関係を持ったと告白。一連の隠し子問題の3例目で、現在1歳4カ月の男児の父は大統領だと明言した。大統領府は沈黙を保っている。大統領は13日、司教時代に関係を持った女性(26)による認知請求を受け入れ、2歳になろうとする男児の父親だと公表。さらに20日には別の女性(27)が6歳の男児の認知を求めてルゴ氏の弁護人と協議したが決裂、22日にはDNA鑑定による親子関係の確認を求めて裁判所に提訴した。
(写真:3人の母親:共同)
大統領に隠し子騒動 パラグアイ「貧者の司教」 (産経)
南米の小国パラグアイで、フェルナンド・ルゴ大統領(57)に“隠し子騒動”が持ち上がっている。4月22日には、3人目とみられる隠し子の存在が発覚した。大統領はかつて、貧民のために尽くした有名な司教だった。従来のイメージとの落差に、国民は強い衝撃を受けている。最初の隠し子が発覚したのは、今月(4月)初旬。ビビアナ・カリージョさん(26)が大統領との間に、2歳の男児がいることを暴露した。大統領就任前のルゴ氏が知人宅で、「甘い言葉」(AFP通信)をかけてきたのがなれそめだったという。国内は大騒ぎとなったが、大統領が13日、認知したことで、いったんは沈静化した。しかし約1週間後、今度は、石鹸(せっけん)商のベニグナ・レギサモンさん(27)が6歳の男児がいるとして、認知を求める裁判を起こした。前夫と別れ、教会に助けを求める際にルゴ氏と出会ったという事情もあって、ルゴ氏は窮地に立たされた。「大いなる愛のもと生まれた結果の“果実”です…」。さらに教師のダミアナ・モーランさん(39)が22日、1歳の男児の存在を告白したことで、国内はまたまた、ハチの巣をつつく騒ぎとなった。■墜ちた期待の星:ルゴ氏は2008年4月、中道左派系連合を率いて国内の「変革」を主張し、世界最長とされた約60年間のコロラド党政権を終焉(しゅうえん)させた“期待の星”だ。司教のころ、「貧民のための司教」と呼ばれて尊敬され、大統領当選後も質素な服をまとい、国民から好感を持たれていただけに与えた衝撃も大きかった。日本からも、高円宮妃久子さまが08年秋に訪問して会談されるなど、日本政府からも一目置かれていた。だが、パラグアイ国内では今、隠し子が3人もいたとの事実に、「国家の恥辱」との批判が野党などから噴出している。司教として、「独身主義」を平気で破る一方、避妊具の使用に反対する教会のルールを尊重した、とのジョークもラジオ番組で流されている。南米の他の国々では確かに、聖職者の幼児に対する偏狭愛がたびたび暴露された結果、パラグアイ国内でも、司教たちに高潔さを求める風潮が低下しているのは事実だ。パラグアイの政治評論家、アルフレッド・ボシア氏もロイター通信に対し、「国民の多くは立腹し、大統領のイメージも損なわれているが、政権が脅かされるまでには至らないだろう」と分析する。元野党議員も、「ここはパラグアイで、(倫理問題にうるさい)米国ではない」と強調。国内の汚職追放や、貧農に土地を与える「土地改革」を実施できないことの方が打撃が大きい、との指摘もある。■4人目がいたら…:ただ、第4番のケースが発覚すれば、事態はどうなるか。AP通信によれば、パラグアイ宗教界では第4の隠し子の存在が“公然の秘密”になっている。大統領府は現在、「特別チーム」を設置し、事態の対処に躍起になっているが、次々と飛んでくる火の粉をいつまでもよけ切れる保証はない。◇■フェルナンド・ルゴ大統領 パラグアイのサン・ペドロ地方で約10年間、司教を務めた後、2008年4月の大統領選に出馬するため、06年後半に教会を離れた。08年8月に大統領に正式に就任した後、司教の辞職が正式に認められた。スペイン語のほか、地元の言葉も話す。
「元聖職者」パラグアイ大統領、隠し子疑惑ぞくぞく浮上(読売)
南米パラグアイで3年前までカトリック司教として貧困救済に尽力し、2008年4月に清廉なイメージで初当選したルゴ大統領(57)に隠し子疑惑が相次いで浮上し、大騒ぎになっている。4月初め、1歳11か月の男児の母親ビビアナ・カリージョさん(26)が、「ルゴ氏と16歳の時から関係があった」と明かし、男児の認知を求めて提訴したのが発端。カトリック教会は聖職者のセックスを禁じており、戒律破りとなる。それでも、ルゴ氏が「すべての責任を取る」と、素直に認知に応じたことは国民の受けが良く、事態は収束するかに見えた。だが、20日、ベニグナ・レギサモンさん(27)が、「司教時代のルゴ氏に家庭の悩みを相談する中で関係を持った」とし、6歳の男児の認知を要求。さらに22日、ダミアナ・モランさん(39)が、ルゴ氏との間に1歳4か月の男児を授かったと告白した。ほかに女性5人が大統領の子供を産んだとの情報がある。ルゴ氏はカリージョさん以外との関係は認めていないが、女性団体が猛反発。野党コロラド党は「カリージョさんは当初、未成年だった」として、未成年への性的虐待容疑で検察に告発。ラモン・モンヘロス司祭は、地元紙の取材に「聖職者への信頼が失われ、女性は1人で教会に来られなくなる」と嘆いた。前コロラド党政権の汚職体質を批判し、「ルゴには愛がある」のうたい文句で人気を集めたルゴ氏。パラグアイでは今、「ルゴには愛がある。でも避妊はしなかった」と歌われている。
友人が幾つかの巷の「チステ」(ジョークもしくはエスプリに当たるもの)を紹介してくれました。
チステ-01
“チリリーーン”
“はいこちらブルヴィチャロガ(Mburuvicha Roga)パラグアイ大統領公邸で御座います。
ルーゴ大統領の息子さんなら1番を、娘さんなら2番を、大統領の子供を目下妊娠中なら3番を、これから大統領の子供を授かりたい方は4番をお回し下さい。
お電話有難うございました。”
チステ-02
「おい、ルーゴは尼さん達とも深い関係があったというぞ。子供も居るらしい」
「子供の認知をするのか?」
「したらルーゴも尼さんも楽園から追放だとさ。」
チステ-03
大統領府からのお知らせです。XX日XX時からXX広場にて関係ある女性全員を対象とする特別ミサが開催されますのでお集まり下さい。
ルゴ大統領謝罪(2009年04月25日)
ルゴ大統領が謝罪しました。とにかく謝り自身のスキャンダルに終止符を打ちたいとの思いからでしょう。最初に認知した子供以外には正式には認めておらず、今後もまだしばらくはこの話題が続く事でしょう。倫理上の行為にうるさい日本や米国とは異なりおおらかなラテン世界の出来事で「今までのように盗む政治家よりはまし」という意見も多いのも事実で、辞任には至らないだろうという見方も有力です。全体的に今は様子眺めという雰囲気です。連立与党内での求心力を損なう中、赤党など野党の攻撃を受けながらどこまで具体的に政策を実施出来るのか注目です。
隠し子騒動でパラグアイ大統領謝罪(共同)
パラグアイのカトリックの司教だったルゴ大統領(57)は24日、大統領との間に隠し子を持つと主張する3人の女性との騒動について記者会見し「私は不完全な人間だ。国益を損なうような、こうした状況はいかなることがあっても許されない」と一連の問題について公に謝罪した。スペイン通信などが報じた。大統領は、司教時代に関係を持った女性(26)による2歳の男児についての認知請求は責任を認めて受け入れたが、残る2人の女性との関係などについては、司法的な解決が進められていることなどを理由に言及を避けた。
元司教のルゴ大統領が相次ぐ隠し子疑惑で謝罪(世界日報)
カトリックの元司教だったパラグアイのルゴ大統領(57)は24日、今月に入ってから相次ぐ婚外子疑惑で記者会見を行い、司教時代の女性問題に関して疑惑を受けていることに対して謝罪した。AP通信などが報じた。ルゴ大統領は今月初め、最初の女性から2歳になる子供とルゴ大統領の父子関係認知訴訟を起こされて、女性と司教時代に関係があったことを認めていた。しかし、その後もルゴ大統領に対して婚外子の認知を求める女性が続いて現れるなど、社会問題に発展している。現在、ルゴ大統領に対して婚外子の認知を求めている女性は3人。ルゴ大統領が認知しているのは1人だけで、同大統領はその他の2人に関しては弁護士を通じて対応するとのみ説明している。AP通信によると、野党は当初から婚外子問題を重要視してルゴ大統領に辞職を求めてきたが、騒動の拡大を受けて連立与党内からもルゴ大統領に辞任を求める声が上がり始めているという。また、ルゴ大統領は、婚外子の認定を求めている女性のうちの1人とは女性が10代の頃に関係があったことも明らかになっており、「モラルに関わる問題」「(司教と信徒が関係を持てば)女性が教会にいけなくなる」などの批判も現地カトリック関係者から受けている。
ルゴ大統領、神父時代の子息を認知(ニッケイ)
パラグアイのフェルナンド・ルーゴ大統領は十三日、カトリック教会の聖職者時代に関係した女性との間にもうけた二歳の子息を認知した。同大統領は任期が終了する二〇一三年、古巣の神父へ復帰し、二度と大統領にはならないと、十五日にテレビを通じて公言をした。認知問題で、同大統領の支持率は一六ポイント余り低下した。
パラグアイ大統領=ルーゴの子は6人?=理想のタイプで精力絶倫(ニッケイ)
パラグアイのルーゴ大統領に三人目の隠し子が二十二日、現れたと二十三日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。同大統領は神父時代から多くの子孫をもうけたようだ。同大統領との子供をもうけたと主張する女性六人が、子息認知と扶養義務を求める同盟を結成したとの記事がでており、少なくとも子供が六人はいるようだ。熱心なカトリック信徒であったダミアナ・M・アマリージャさんは同同盟を代表し、大統領は六人の子供の保護者として、一生その面倒を見る責任があることを法的に認定する申し立てを共同でする意向だと現地紙に語った。ダミアナさんは大統領が聖職を辞した〇六年、サンローレンソ市で教会の福祉活動に従事中、大統領と知り合い恋仲に。大統領は不思議な人物で、理想とするタイプの男性であったという。ダミアナさんはその五年前、前夫と離婚。二人の子供をつれて離婚中であった。六人のうち二人は大統領が聖職者であった当時、関係して妊娠した。ヴィヴィアナさんは三年前の十六歳の時、強引に関係をさせられ妊娠。その後彼女と子供は、首都近くに大統領が所有する住宅で暮らした。行商人のベニーナさんの子息は、六歳で長男になる。 同六人は、共同歩調を採ることで合意した。しかし、大統領の心労を煩わさず、スムーズに要求を受け入れてもらいたいといっている。
ルゴ・パラグアイ大統領:またお騒がせ 免許切れ運転(毎日)
AP通信などによると、南米パラグアイのルゴ大統領(57)が車を運転中、追い越し違反などで警察から罰金52万グアラニ(約1万円)を請求された。今月15日、首都アスンシオンから約80キロ離れた国道で、ナンバープレートのない乗用車の追い越し違反を警察が発見。その場で停止させることができず、他のパトカーに無線で手配し停止させたところ、ルゴ大統領がハンドルを握っていたという。警官が大統領に運転免許証の提示を求めたところ、免許証は期限切れ。2件の違反で罰金を請求された。ルゴ大統領は元カトリック教会司教。最近、隠し子3人の母親が名乗り出るなどの騒動が起きている。
大統領が反則切符を切られる-パラグアイ(世界日報)
司教出身のフェルナンド・ルゴ大統領が15日、交通違反で反則切符を切られていたことが分かった。パラグアイのABC紙(オンライン版)などが報じた。ルゴ大統領に交通違反を切った交通警官によると、同警官が部下と一緒に首都アスンシオンの大通りで交通違反の取締りを行っていたところ、他の乗用車を違法に抜き去るフォード・エクスプローラーを発見、同車に停車を命じたところルゴ大統領が自らハンドルを握っていたという。停止を命じた交通警官は、地元紙に「ルゴ大統領は、私を任官した際、たとえ大統領自身やローマ法王であっても交通違反を見逃してはならないと命じた」「ルゴ大統領を尊敬はしているが、交通違反は平等に扱う」などと説明している。また、同警官がルゴ大統領に免許証の提示を求めた際に免許証の期限が昨年で切れていることも発覚、大統領は52万グラニー(約1万円)の罰金を命じられた。ルゴ大統領は、免許証が失効しているためにそのまま運転を続けることが出来ず、同乗していた大統領警備官が運転を代わったという。地元のパラグアイ紙には、違反切符を切った警官がハンドルを握るルゴ大統領に、違反切符を切った理由などを説明している写真も掲載されている。元カトリック司教のルゴ大統領は、司教時代に「貧者の聖者」として貧困問題の解決などに尽力して知名度を上げた。昨年の大統領選挙では過去半世紀にわたってパラグアイの政権を握ってきた与党コロラド党の候補者を破って初当選、貧困層などを中心に高い人気を保っている。しかし、先月にはルゴ大統領の隠し子疑惑が発覚、これまでに3人の女性が大統領の子供がいることを明かすなど、最近は自身を取り巻くスキャンダルの対応に追われていた。
赤党選挙(2011年03月15日)
13日に投票が行われた赤党党首選挙では本命視されていたリリアン・サマニエゴ女史が対抗視されていたルイス・カスティグリオーニ氏を破り党首となりました。この選挙は2013年の大統領選挙の赤党候補を事実上決める選挙として注目されていました。このリリアン・サマニエゴ女史の勝利により女史が推す事業家のオラシオ・カルテス氏が有力候補となりました。カルテス氏は1956年生まれ、エステ市で大きな煙草の会社を経営し清涼飲料水の会社「プルプ」を経営する実業家です。与党が混乱している現状からみますと二年後の選挙で赤党が勝利する可能性は高いものがあり、現時点では次期大統領の最有力候補と考えられています。
再び隠し子騒動(2012年06月15日)
再び隠し子が出て来ました。
元司教大統領、隠し子認知 パラグアイ、2人目(共同)(2012年 6月14日)
南米パラグアイのルゴ大統領(61)は5日、大統領就任前のカトリック司教時代に相談を受けていた女性(42)との間に生まれた隠し子の男児(10)を認知した。ロイター通信などが伝えた。ルゴ氏が認知した子供は別の女性との間に生まれた男児に続き2人目。 同氏は「貧者の司教」と呼ばれた元聖職者で独身だが、2008年の大統領就任の翌09年4月、ルゴ氏との間に隠し子がいると主張する女性3人が相次いで登場。同氏はうち1人の男児のみを認知していた。 パラグアイでは来年大統領選が行われる予定。ルゴ氏は再選禁止規定で出馬できないが、同氏が推す後継者の選挙戦に、隠し子騒動が影響する可能性もある。